ノーコードとは、プログラミングのコードを書かなくても、Webサイト(ホームページ)やアプリを作れる技術のことです。ドラッグアンドドロップでブロックを組み合わせて作る感覚で、コードを書くような専門知識がなくても直感的に操作できます。
目次
Toggleノーコードツールで作りやすいWebサイト
コーポレートサイト | 企業や団体が自身の概要や活動について発信するWebサイト。会社情報やプレスリリース、採用情報などが含まれる。 |
サービスサイト | ブランドサイトとも呼ばれる。特定の商品やサービスを紹介するサイト。 |
イベントサイト キャンペーンサイト |
サービスのキャンペーンやイベント情報を掲載するサイト。期間限定のページであったり、ランディングページになったりすることが多い。 |
店舗の紹介サイト (クリニック・飲食店・士業など) |
実店舗の紹介サイト。店舗の場所(アクセスマップ)や営業時間、SNSを掲載する。 |
ランディングページ | 特定のサービスやキャンペーンを紹介した1ページで完結するページ。広告出稿の際に指定するページとしてよく用いられる。 |
ポートフォリオ | 制作や実績を掲載するページ。写真家やデザイナーなどが営業ツールとして利用することもある。 |
一方でアニメーションをふんだんにつかったり、フォントやデザインが凝ったサイトはノーコードツールでは制作が難しくなります。
ノーコードツールでは対応できない、特定の機能「オンラインストア」「会員制サイト」「ロール機能」「掲示板システム」などを利用したい場合も不向きです。
ノーコードWebサイトツールの選び方
自分にあったツールを選ぶにはそのメリット・デメリットをしっかり把握しておくことが重要です。自分がホームページになにを求めているか、なにを重要視しているかを考えながら読み進めていってくださいね。
ノーコードでホームページを作るメリット
- 専門知識が不要:HTMLやCSS、プログラミングの知識がなくても、数時間で立派なホームページを作れます
- 制作費用が安い:Web制作会社にサイト制作を依頼すると相場として、シンプルなホームページでも10万円~費用がかかります。フリーランスに依頼しても3万~5万円となることが多いですが、自分で作ればその費用が節約できます
- 修正・更新がしやすい:専門知識が不要なため、社内のスタッフやアルバイトなどWeb制作知識がない場合でも内製が可能です
ノーコードでホームページを作るデメリット・注意点
- カスタマイズ性が低い:ノーコードで制作できる仕様にしている都合上、カスタマイズの自由度が低くなります
- 機能・デザインの制限:途中でいろいろな機能を追加したくても制限があり、多機能なホームページにしたくなったらプラットフォームを変える必要性がでてきます。これはデザイン面でも同様で、ノーコードツールの場合は細かなデザインの調整が難しかったり、結局HTML等の知識が必要になることもあります
- コストを下げるのにも限界がある:多くのノーコードツールには1,000円~3,000円程度の月額費用がかかります。WordPressの場合はレンタルサーバー・ドメイン代で1年1万円前後の運用が可能です
- 途中でツールを変えるのが難しい:ツール内の開発になるため、移転やリニューアルで別のツールに移行するのが困難です。選んだツールがサービスを終了したり、月額の利用料を変更した際の影響が大きくなります
ホームページ作成ができるノーコードツールの選び方
自分がどんなホームページを作りたいのかをはっきりさせましょう。作りたいホームページがブログなのか、オンラインショップなのか、1ページのみのサイトなのか、SEO対策をしっかりしたいオウンドメディアなのか、でも異なります。
ほかにも次のような要素に注目すると、自分にあったノーコードツールを選びやすいでしょう。
- 操作性・使いやすさ
- デザイン・テンプレート
- カスタマイズ性
- サポート(メール・電話)
- 費用
基本的にどのノーコードツールでも無料で体験できるので、数個のツールに絞り込んだらひとつひとつ操作性を確かめて、自分に使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
また当記事では日本の人が使いやすいツールを紹介するため、「日本語対応のノーコードツール」に絞ってご紹介します。
おすすめツール1.WordPress+Elementor
WordPressといえば、世界でも有名なオープンソースCMSです。もともとはブログを書くためにうまれました。
現在はコーポレートをはじめ、LPやサービスサイトなど日本でもたくさんのサイトがWordPressで構築されています。昔はオリジナルデザインを作る際はコーディングやデザインの知識が必要でしたが、ノーコードでWebサイトを制作できるテーマやプラグインが開発され、いまではノーコードでも利用できるようになりました。
WordPressのノーコードプラグインとしては「Elementor」、テーマとしては「Diviテーマ」が有名です。Elementorの公式サイトは日本語に対応していませんが、管理画面では日本語対応されているためここでも紹介しています。
機能
WordPress自体がプラグインを利用して、多機能なWebサイトが構築できるため、EC(ネットショップ)や予約サイト、LP制作などの機能を追加しやすいです。一方で、人気のCMSがゆえにスパムに狙われやすいため、定期的な保守やバックアップが必要になる点がデメリットです。
代表的なプラン
WordPressの基本機能は無料で利用できますが、WordPress.comを使うと機能に制限がかかったり、広告が表示されたりします。
Webサイトとしてしっかり運営していくなら、レンタルサーバーと独自ドメインの契約を検討しましょう。レンタルサーバーは月額1,000円前後、ドメインは年間数百円から数千円で取得できます。
弊社でおすすめしているのは「Xserver」です。2024/05/31現在、ドメインキャンペーンもやっているので、ドメインとサーバーの契約条件によっては無料でドメインを取得できます。Xserverで10日間無料お試しする方法は下記のページで紹介しています。
参考:【初心者向け】Xserver(エックスサーバー)のお申し込みの流れ
Elementorプラグインの主な利用料(ホスティングなし)
Elementorプラグインは無料版とプロ版があります。それぞれの違いは次の記事で解説しています。
月額費用 | |
無料版 | $0 / 年間 |
エッセンシャルプラン | $49 / 年間 |
アドバンスドプラン | $89 / 年間 |
一般的なサイトであれば、ほかのプラグインを利用することで無料版でも充分利用可能です。弊社ではWebサイトの制作代行のほか、Elementor無料版を利用して制作できるWebサイトまるごとテンプレートを販売しています。
Elementorはイチから日本向けのWebサイトを構築することが難しい点がデメリットなのですが、その点を解決するために制作したテンプレートです。基本的に必要になるページを業種向け、用途向けに用意していますのでぜひデモサイトもチェックしてみてください。
おすすめツール2.Wix(ウィックス)
2006年にイスラエルで制作された歴史があるノーコードWeb制作ツールです。現在でも世界での利用者数がとても多く、管理画面やサポートが日本語に対応していることから、日本でも人気のツールです。
現在はWix Studio(ウィックススタジオ)というWeb制作経験者向けにカスタマイズ性が高いプラットフォームも提供しています。
機能
- ネットショップ
- ブログ
- 予約システム
- ポートフォリオ
代表的なプラン
Wixの基本機能は無料で利用できますが、広告が表示されるようになります。
ほかにも独自ドメインの利用やEC機能、複数人による同時編集機能など、便利な機能を利用するには有料プランの利用が必須です。
月額費用 | |
パーソナル | ¥1,200 / 月 |
スモールビジネス | ¥2,100 / 月 |
ビジネス | ¥2,600 / 月 |
ビジネスプライム | ¥12,000 / 月 |
おすすめツール3.STUDIO(スタジオ)
今回紹介するツールの中で日本製のノーコードWeb制作ツールなのはこのSTUDIOとペライチです。導入事例として「SUNTORY」「住信SBIネット銀行」「note」「dentsu」など、有名企業が名を連ねています。日本製を活かして、日本語フォントや日本人向けのテンプレートがたくさん用意してあります。
Web制作はデザインはデザイナー、サイトの構築(コーディング)はコーダーと分業制になることも多いのですが、STUDIOはデザイナー向けのツールとして有名です。モリサワフォントが使えるという点も人気の理由のひとつでしょう。
一方で予約やEC機能は付属していないため、外部ツールを利用しなければいけません。また、編集は「PCのGoogle Chromeブラウザでのみ可能」であり、タブレットやスマホから編集操作ができない点に注意が必要です。
代表的なプラン
STUDIOの基本機能は無料で利用できますが、独自ドメインは利用できず、広告が表示されるようになります。
また無料プランには月間PV数上限(10,000 PV)があるため、本格的にサイトを運営していくのであれば有料プランになるでしょう。
月額費用 | |
Starter | ¥1,480 / 月 |
CMS | ¥3,280 / 月 |
Business | ¥5,680 / 月 |
おすすめツール4.Jimdo(ジンドゥー)
準備中
おすすめツール5.Canva(キャンバ)
Canvaはオンライン画像編集ソフトとして有名なツールです。最近は画像編集だけでなく、動画編集やWebサイトの構築にもちからを入れています。フォームやECといった機能はなく、1ページのみの公開ですがその手軽さからLPやポートフォリオの用途で利用する人が増えています。
資料や動画をCanvaで作っている場合は、そのデータをそのまま流用できるので時短につながります。ただ現状レスポンシブはCanvaで自動的に調整されるため、きれいで緻密なデザインを実装するのはまだ難しいでしょう。Webサイトの制作にはCanvaの専用のテンプレートから作成するのがおすすめです。
代表的なプラン
Canvaの基本機能は無料で利用できますが、利用できるテンプレートやフォント、素材に制限があります。無料プランであれば、Canvaの指定のドメイン上で最大5つのWebサイトを持つことができます。
独自ドメインを使用したい場合はプロ以上のプランを検討しましょう。
月額費用 | |
プロ | ¥1,180 / 月 |
チーム | ¥2,700 / 月 |
おすすめツール6.ペライチ
日本製のツール「ペライチ」の特徴はページ1枚のみのランディングページなところです。名前のとおりですね。複数ページもプランによっては制作が可能ですが、シンプルなページを作りたい方におすすめのツールです。
業種ごとに用意されたテンプレートがたくさんあるため、デザインが未経験の方でもテキストや画像を差し替えるだけで簡単にページが制作できます。
簡易的ですが、時間帯を予約できるカレンダー機能やメールフォーム機能、EC機能もあります。タブレットやスマートフォンからも編集できるシンプルなツールのため出先で編集したい方にもおすすめです。
一方でシンプルな機能で完結している分、複雑なデザインやECなどサイトに付加する機能といったカスタマイズをしたい方には向いていません。
代表的なプラン
ペライチの基本機能は無料で利用できますが、独自ドメインは利用できず、広告が表示されるようになります。閲覧は累計10,000PVまで可能なため、継続して公開するならプランの契約が必要です。
アクセス解析をしたい方はレギュラープラン以上を選択しましょう。また、契約は1年契約となります。
月額費用 | |
ライト プラン |
¥1,465 / 月 |
レギュラー プラン |
¥2,950 / 月 |
ビジネス プラン |
¥3,940 / 月 |